単勝1番人気の真実





 おそらく競馬で馬券を購入する人には、1番気になる情報になるのでは?
 と思います。

 馬券を購入する際に、最初に迷うというか選択しなけばいけないであろう問題は、
 「単勝1番人気の馬をどう扱うか」ということです。

 この単勝1番人気の馬の扱い方次第で、馬券収支は大きく変わってくるからです。
 1番人気は、的中率や、連対率は他の人気に比べて高いのですが、
 そのまま買ったり、軸にすると当然ながらオッズは全体的に低く
 購入金額は大きくなります。

 不的中が続けば、パンクの危険もありうる状態になってしまいます。

 逆に、1番人気を切り捨てると、オッズは全体的に高くなり、金銭的に負担は
 軽くなりますが、的中率が低下します。
 場合によっては、1日1度も的中しないかもしれません。


 単勝1番人気といっても、オッズが1.2倍の時もあれば、4.0倍を超える時もあります。
 レースや条件、相手によってケースバイケースです。

 今までは、全部一律に的中率は34〜36%ぐらいとしてきましたが、1.2倍と4.0倍が
 同じ的中率であるはずがありません。

 そこでもう一歩具体的に踏み込んで、実際に単勝1番人気は
 どれぐらい信頼できるのか?を数値で表してみます。



                       単勝1番人気出現率

オッズ 単勝率 連対率 複勝率
1.0〜1.5 55 75 85
1.6〜2.0 42 63 76
2.1〜2.5 34 53 67
2.6〜3.0 28 46 60
3.1〜3.5 23 40 52
3.6〜4.0 20 38 49
4.1〜 13 28 37






                       単勝1番人気不出現率

オッズ 単勝率 連対率 複勝率
1.0〜1.5 45 25 15
1.6〜2.0 58 37 24
2.1〜2.5 66 47 33
2.6〜3.0 72 54 40
3.1〜3.5 77 60 48
3.6〜4.0 80 62 51
4.1〜 87 72 63




 いかがでしたか?普段なんとなくオッズが2.0倍以下に支持される
 強い馬は勝ちやすく、3.1倍以上のオッズがつくような不安材料を持つ馬は
 人気通りに勝つことが難しいと感覚的には誰もが思っていたと思います。

 実際に数値で表してみると、取捨する基準がだんだんと見えてきます。

 どこにラインを引くかは個々にそれぞれ違いますが、オッズ別に見ていくと
 半分以上の確率で成功する50をひとつのラインとして見ていくのが妥当です。


 「活用方法」

 (単勝で購入する場合)

 データから見る限りでは、購入は「しない」ほうが得策です。
 (余剰資金が豊富にある場合は除きます。)

 一見1.0〜1.5倍までの勝率は、55%となっていますが、
 逆に45%は不的中になってしまいます。
 不的中が続くと、次のレースの投資金が飛躍的に増加するので
 リスクとリターンのバランスがとれません。

 あえて購入するならば、2.0〜3.0倍のときだけマーチンゲールの法則で購入し、
 さらに独自のルールを設定することで、なんとか投資として成立する
 可能性があります。


 (枠連、馬連で購入する場合)

 単勝1番人気が2.5倍以下の時に軸にすえて、購入点数を3点以内にすることで
 利益をあげることができます。
 (馬連は4点以内)

 2.6倍以上の人気があるときは、単勝2番人気以降を軸にするか、
 投資自体を見送ることが選択肢としてあります。


 (3連複を購入する場合)

 単勝1番人気が3.5倍以下のときまで、購入対象とすることができます。
 3連複は高配当になりやすいですが、その中に単勝1番人気も含まれていることが多く、
 軸の1つにして購入点数を抑えたりすることで回収率を上げたり、
 また買い目の1つに加えることそれだけで最終的には的中率も上がってきます。
 






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