競馬の本質




 
 馬券を購入して勝つことは、結構難しいものです。
 ましてや毎週馬券を購入して、年間をプラスにするのは一苦労です。


 100円の馬券の内訳をご存知ならば、簡単にわかるかと思いますが
 100円の内20円〜25円は国の税金とJRA運営費になっています。


 購入した100円を取り返そうとすれば、最低でも1.0倍のオッズがある馬券を購入しなければ
 なりません。


 1.1倍ならばまだ購入する価値はありますが、1.0倍の馬券を購入する人はいませんよね。
 (極端に強くて人気のある馬は除きます。)


 お金を増やそうと考えた場合、1.0倍の馬券に価値はありません。
 あるのは「失うリスク」だけです。
 儲かるのは、JRAと的中馬券を持っている人だけです。


 オッズが確定する簡単な流れとしては、売上の種類別に総売上から25%引かれた75%が
 総払戻金額になり、そこから的中票数の数で割った金額がオッズになります。


 100円−25円=75円


 100円単位で参加者全員で持ち寄って、75円の価値しかない馬券を取り合っています。
 元返しである100円を取り返すだけでも1.33倍のオッズを的中させなければなりません。



 今度はすこし視点を変えてみます。
 あるレースで枠連2.1倍の馬券が的中したとします。
 競馬で2.1倍なんて買ってられないなんて言う声も聞こえてきそうですが・・・。


 このたった2.1倍の馬券を的中させた人は100人あたり何人いると思います?


 答え・・・・・正式な人数はわかりません。


 本当の人数はわかりませんが、ある程度の数値は見えてきます。
 詳しいことはJRAだけが知っているのでしょうが、競馬場のパドックのところにある
 オッズ掲示板や、雑誌のギャロップ、競馬ブックなどから推測はできます。


 予測するための人数を知るには、得票率を知る必要があります。

 (計算式概要)

  80÷オッズ(単勝用)
  75÷オッズ(その他)


 枠連2.1倍の場合

  75÷2.1=35.7(%)・・・となります。


 100人が1票だけ購入していれば、35人が的中していることになります。
 枠連で2.1倍なんていったらド本命もいいところなのに、実際は人数でみてみると
 35人しか儲かっていません。


 実際のレースで考えてみたら、みんなが100円だけ購入していることはありえません。
 これだけオッズが低ければ、1人で数百円〜数万円購入していてもおかしくはありません。


 そう考えると、実際の人数は35人なんて簡単に下回ることになります。
 実際は20人とか10人でも不思議ではありません。
 本命馬券と言われるものでも儲けている人数はかなり少数です。



 なんでこんなことから書き始めたのかと言うと、競馬のお金に関する仕組みを理解して
 欲しいためです。


 自分が馬券を購入して参加している競馬というものの本質や実体、さらにはルールなどを
 正確に把握しておかなければなりません。


 馬券で儲けようと本気で考えるのならば、自分が何に参加して、何をしているのか
 はっきりと見極めなければなりません。


 ただ適当にお金を使っていたのでは、失っていくばかりです。
 期間が長ければ長いほどです。


 ちゃんとルールや現実を知っていれば、競馬に対しての取り組みかたや
 お金の配分量など、ある程度シビアに管理できるようになってきます。


 競馬で簡単にお金儲けは、短期間で運があれば可能です。
 参加レースを増やせばふやすほど負ける確率は大きくなっていきます。
 これは、自明の理であって真実です。


 JRAが赤字にならないで運営できるのは参加者から費用を徴収しているからです。
 1人の勝者を作り出すために、敗者をたくさん作りださなければなりません。


 こんなことを書いてしまうと競馬否定論者かと言われそうですが
 そんなことはありません。


 ただ、現実を認識してもらいたいだけです。


 競馬では儲からないのか?と言うとそういうわけでもありません。
 やり方さえきちんと決めてしまえば、必ず勝つことはできます。


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